ふくめん総合研究所

平成最後のクリスマスイブに設立された、お察しの総合研究所

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『耳をすませば』の天沢聖司くん、ストーカーの育成までしてる説

 

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スタジオジブリ制作の大人気アニメ『耳をすませば』。

本作は、月島雫と天沢聖司の二人を中心に、思春期の少年少女の人間模様を表現。

1995年の公開とともに累計200万人以上の動員を記録しました。

数十年経った今でも、不朽の名作として世代を超えて親しまれています。

 

消えない「ストーカー疑惑」 

一方で、この作品の出演者に投げかけられる大きな疑惑があります。

その疑惑とは、「天沢聖司ストーカー疑惑」。

 ・相手に気づかれないように、図書館で隣に座る

 ・相手が読みそうなすべての本の図書カードに、事前に自分の名前を書く

 ・相手の忘れ物の弁当の中身を覗き、さらに覗いたことを告白する

 ・相手の家の下で夜通し待ち伏せする   etc...

アブない行為を挙げれば枚挙に暇がありません。

 

 「ストーカー疑惑」より大きな疑惑

しかし、本作には「ストーカー疑惑」よりもっと大きな問題が隠されています。

それは、「天沢聖司、ストーカーの育成までしている疑惑」です。

日本中の老若男女に親しまれ、多くの人の憧れとなっている天沢聖司。今で言う「インフルエンサー」となっている彼の動きが、後世にまで影響を与えているというものです。

本記事では、天沢聖司が社会に与えた大きすぎる影響を検証していきます。

 

 

 

【検証1】天沢聖司登場からストーカーの社会問題化まで

まず初めに確認しなければならないのは、天沢聖司登場当時、「ストーカー」という概念はまだ一般化していなかったという点です。

実際に、ストーカー行為を法で定めた「ストーカー規制法」が制定されたのは2000年。ストーカーに関する各種調査・統計がスタートしたのも、この後からとなります。 

では、「ストーカー」という概念が一般化したのはいつ頃からなのでしょうか。

 

1997年 ストーカーに関するTVドラマが2局同時放送

ストーカーが社会現象として明確に認識されるようになったのは1997年。

この年のTVドラマの編成で、一つの事件が起こります。

なんと、1~3月のクールにおいて、日本テレビ系列とTBS系列が、ともにストーカーを題材としたTVドラマを組んだのです。

  日本テレビ系列:「ストーカー 逃げ切れぬ愛」1997年1月6日~(月曜22時)

  TBS系列:「ストーカー・誘う女」1997年1月9日~(木曜22時)

この現象は大きな話題を集め、特にストーカー・誘う女は平均視聴率19.2%、最高視聴率25.6%のヒットを叩き出しました。

 

ストーカーの概念が一般化したタイミング

では、そこまでの話題が集まった社会背景は、どのようなものだったのでしょうか?

通常、TVドラマの制作には半年~1年の準備期間が必要と言われています。

これをもとに、逆算して考えてみましょう。

1997年1月にTVドラマ放送開始ということは、

1996年前半には、ストーカードラマの企画がされたことになります。つまり、

1995年後半頃に、ストーカー行為が社会問題化されていたはずです。

ちなみに、天沢聖司の登場は1995年夏

 

あっ…(察し)

 

 

 

【検証2】再放送のたびに増えるストーカー事案

天沢聖司登場の影響を確認したところで、次に確認しなければならないのが、「天沢聖司の影響は、登場時のみの一過性では終わらない」という点です。

耳をすませば」は不朽の名作ゆえ、数年に一度のタイミングでテレビ放映されます。そして、そのたびに15~20%の高い視聴率を叩き出すのです。

その結果が何を引き起こすか。ここまでお読みいただいた皆様ならおわかりかと思います。

 

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ご覧の通り、ストーカー事案数が増加します。

正確に言うと、ストーカー事案数は毎年増加しているのですが、その増加幅が一気に増えます。 

天沢聖司の影響は、21世紀の今も生き続けているのです。

 

 

 

カリスマインフルエンサー天沢聖司

 おさらいをしましょう。

・1995年、天沢聖司登場。ストーカー活動を一般に浸透させる

・1997年、ストーカー社会問題化。ストーカー題材のドラマがヒット。

・2000年、ストーカー規制法制定

・21世紀、再放送のたびに新たなストーカームーブメントを創出

 

世界にはインフルエンサーと呼ばれる存在は数多くいますが、

この天沢聖司こそその頂点、まさに「カリスマインフルエンサー」と呼べるのではないでしょうか。

次の『耳をすませば』のテレビ放映が待ちきれません。 

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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それではまた次の記事でお会いしましょう!